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ココ・ロ [境・環] / Koko ro 2006

縄文中期に中国大陸から朝鮮半島を経て日本にアンギンという最古の衣服制作技術が伝えられ、暮らしや社会は大きく変化し、アンギンの衣服は、日本人の身体のみならず心を包み家族に幸福を与えた。
それから約6000年間、日本という国には、多くの物や技術が海外の国々から伝えられ、また、日本から世界各国に多くの技術や知識を伝えてきた。

この地球上に生きる私たちは、さまざまな技術を発明し、伝え、使用してきてきたが、現在、世界各地では戦争、テロリズム、飢餓、民族、宗教はじめ多様な社会的問題が多発している。

「人は、心ゆたかに、幸福になったのであろうか。」

本展示では、人の「ここ・ろ〔心〕= まことの・思い」を包んだアンギン編みの衣服を通して、人が生みだした技術や生活、幸福について考えてみたい。

素材:苧麻
横浜市民ギャラリー(神奈川)/ 糸と布のかたち ニューアート展2006