赤をめぐる旅 vol.3 「文様を訪ねて」
世田谷
2018-2019
祝いの根源的な文様を調査するため、青森県から熊本県にまで数千年前につくられた土器や祭事器を訪ね、そこに印された文様に、人々のどのような思いが込められていたかを考えました。
素朴で力強い文様の中で特に祝いとの結びつきを感じたのは、円や回転を用いた文様です。私はこれらを「円転文様」と呼び、衣服造形作品のモチーフとしました。本展ではこの「円転文様」の作品30点以上が会場に展開し、同時に旅の画像と紀行文をご覧いただきました。
また、各地の博物館などからの寄稿、江戸時代の着物に描かれた豪華絢爛な吉祥模様の画像、現代にも継がれている祝いの品なども展示しました。