赤をめぐる旅 vol.1
世田谷
2017
日本の繊維を作品の素材にしてきた私は、これまで、苧麻、木綿、羊毛、絹など伝統繊維に関わる土地を訪ねてきた。
今回は「日本の赤」を求めて、熊本、奈良、大阪、京都、三重、東京、埼玉、高崎、山形を歩いた。日本人はかつて、大地から産出される鉱物の赤、植物から抽出される赤、昆虫から生まれる赤を使い、絵を描き、壁を塗り、衣服を染め、祈りや願いを込めた。赤は大地を包み、人を包み、願いを包む、人が今を生きるあかしである。
日本の繊維を作品の素材にしてきた私は、これまで、苧麻、木綿、羊毛、絹など伝統繊維に関わる土地を訪ねてきた。
今回は「日本の赤」を求めて、熊本、奈良、大阪、京都、三重、東京、埼玉、高崎、山形を歩いた。日本人はかつて、大地から産出される鉱物の赤、植物から抽出される赤、昆虫から生まれる赤を使い、絵を描き、壁を塗り、衣服を染め、祈りや願いを込めた。赤は大地を包み、人を包み、願いを包む、人が今を生きるあかしである。